鶴岡市の荘内神社、出羽三山神社、善宝寺の3者が連携し、初詣の際の新型コロナウイルス感染拡大防止対策に取り組む。
境内での3密回避のために共通のピクトグラム(絵文字)を掲示するほか、ライブカメラを使って各寺社の混雑状況をインターネットで情報発信する。
善宝寺で11日、記者会見が行われ、関係者が内容を説明した。
祈りを通じて癒やしや元気を届ける「つるおか三寺社祈りプロジェクト」の一環で、ピクトグラムは3種類。美術系の大学や専門学校で学んだ経歴がある荘内神社権禰宜(ごんねぎ)の石原未代子さん(27)と善宝寺僧侶の高橋祥輝さん(25)の2人がデザインを担当した。
足跡のマークを中心に神職、みこ、山伏のほか、善宝寺を守護する龍王尊、疫病を治めるとされる妖怪アマビエを親しみやすく描いた。
間隔を空けて並ぶことや、大きな声を出さず心静かに参拝するよう呼び掛けている。
ライブカメラによる情報発信は、出羽三山神社が既に羽黒山山頂駐車場の映像を配信しており、荘内神社、善宝寺も30日~1月11日に行う。
DEGAM(デガム)鶴岡ツーリズムビューローの運営サイト「つるおか観光ナビ」や各寺社のホームページで確認できるようにする。
会見では荘内神社の石原純一宮司、出羽三山神社の吉住登志喜禰宜、善宝寺の水口道雄責任役員が取り組みを説明。
年内に新年の縁起物やお守りの頒布を始め、郵送で祈●(きとう)の申し込みを受け付けるなどして分散参拝を図るとし、「正月三が日だけでなく、長いスパンで初詣を考えてほしい」と述べた。
3寺社の初詣には例年、正月三が日でそれぞれ6~8万人が訪れる。
プロジェクトでは、6月にリレー方式での疫病沈静祈願、各寺社の印を押した特別御朱印の郵送頒布などが行われた。