参拝者の人影が消え、がらんとした日光東照宮境内=13日午後1時45分、日光市山内

栃木県日光市山内にある世界遺産「日光の社寺」の日光東照宮、日光山輪王寺、日光二荒山神社は13日、新型コロナウイルスの感染拡大防止のために14~22日、拝観を停止すると発表した。

関係者によると、拝観停止は過去に例がないとみられる。10日の福田富一(ふくだとみかず)知事による県内全域への外出自粛要請などを踏まえ決断した。

二社一寺が足並みをそろえて来訪者を抑えることで、国内有数の観光地での感染拡大を防ぎたい考えだ。

二社一寺周辺では7日の政府による緊急事態宣言後も、宣言対象地域の首都圏などから来た車が多数見受けられる。

期間中は駐車場の閉鎖を含め、世界遺産地区の社寺全体が拝観できない状態となる。

停止期間は今後、状況によって延長される可能性もあるという。

東照宮によると、例年この時期の参拝者は休日で6千~7千人、平日でも3千~5千人。今月の参拝者は12日時点で例年より8割以上少ないものの、毎日数百人が訪れているという。

東照宮の稲葉久雄(いなばひさお)宮司は「命を第一に考えての決断。日光から感染者を出さないために、みんなで力を合わせる必要がある」と話した。東照宮では宝物館や美術館も臨時休館とした。

輪王寺の石塚慈雄(いしづかじゆう)門跡は「他県ナンバーの車が見られ、このまま開けておくのはまずいと考え判断した」と説明する。

二荒山神社でもこれまで、マスク着用や消毒の徹底などの対策を取ってきた。

同神社の中麿輝美(なかまろてるみ)宮司は「今までに例のない状況で、(観光など)多方面に影響が出るのは承知だが、やむを得ない。

早く事態が収束する事を願うばかりだ」と語った。奥日光の日光二荒山神社中宮祠でも拝観停止する。

日光市によると、昨年4月の二社一寺の参拝者は計25万人に上るという。

 

引用元:下野新聞SOON
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200414-03301196-soon-l09