糸桜(京都御苑)

元号が変わって、京都が初めて迎える特別な春。古来愛されてきた花々や旬の味、魅力あふれる新しいホテル、おすすめのスポットなど、大人のためのアドレスを厳選。なかなか旅行に行けない今だからこそ、目で見て旅気分を楽しんで。

雅に味わう「京都の春の花」
古人が愛でたのと同じ場所で花々を観賞できるのが京都の魅力。晩春までの、心浮き立つ花の名所をご紹介!

京都御苑内、近衛邸跡地の春の眺めはとびきりのもの。江戸時代末の孝明天皇も「目が離せない!」と歌に詠んだ枝垂れ桜の名所で、幾本もの大樹が開花すると、薄桃色の霞がかかったような眼福の景色が広がる。早起きして朝一番に訪れるのもいい。例年の開花は3月下旬。ほかに中立売御門近くの「車返桜」、出水(でみず)の枝垂れ桜も必見だ。
写真/環境省京都御苑管理事務所

●DATA
京都市上京区京都御苑
TEL:075・211・6348(京都御苑管理事務所)
苑内拝観自由

西行桜(勝持寺)

桜をこよなく愛し、「願はくは花の下にて春死なむ~」と詠んだ西行法師。勝持寺は、西行が出家したと伝わる洛西・大原野の古刹だ。「花の寺」とも呼ばれるのは、山麓に段状に開かれた境内に桜の木が多いから。なかでも、鐘楼の隣のひときわ気品ある枝垂れ桜が「西行桜」として親しまれている。見ごろは例年4月上旬。独特なポーズのご本尊・薬師如来像も拝んでおきたい。

●DATA
京都市西京区大原野南春日町1194
TEL:075・331・0601
9:30~16:30(16:00最終受付)
拝観料/¥400

御室桜(仁和寺)

門跡寺院の中でも格式高い仁和寺の春は、五重塔と白い御室桜の共演が魅力。市内では遅めの4月上旬~中旬の開花で、満開時には、中門をくぐった左手が雲霞に覆われるように美しい。御室桜は樹高が低く、地面に巨大なブーケが並ぶような姿が独特で、開花中はその間の通路を歩くことができる。’20年は「御室花まつり」として催行。令和初の花見体験に、ぜひ!

●DATA
京都市右京区御室大内33
TEL:075・461・1155
[御室花まつり] 3/20~5/6 8:30~17:30(17:00最終受付)
期間中の入山料/大人¥500(御殿、霊宝館は料金別途。9:00~17:00[16:30最終受付])

山吹(松尾大社)

京の都の西方守護の社であり、醸造のご神徳でたたえられる松尾大社は、古くからの山吹の名所。開花期間中は「山吹まつり」(4/10 ~5/5)としてにぎわう。シーズンに楼門をくぐると、一ノ井川沿いに咲き乱れる黄金色の花が迎えてくれる。山吹を「家にありたき」とした吉田兼好は一重咲き派、「大きにてよきもの」と評した清少納言は八重咲き派だったろうか。境内ではいずれの花も見ることができ、盛りは例年4月中旬から。

●DATA
京都市西京区嵐山宮町3
TEL:075・871・5016
境内拝観自由(庭園・神像館は料金別途。9:30~16:00、日曜、祝日は~16:30)

つつじ(三室戸寺)

本尊は千手観世音菩薩(秘仏)で、西国三十三所第十番札所となっている宇治の古刹。春は石楠花とつつじ、初夏は紫陽花と、境内の谷に造られた「与楽園」の花々を目当てに訪れる人も多い。つつじの見ごろはGW。敷地は広大で、満開を迎えたころには別天地の趣が漂うほど。石楠花はつつじに先駆けて花開く。境内の鐘楼のわきには、源氏物語最後のヒロインに題をとった謡曲『浮舟』の碑があり、そこにも春の花が色どりを添える。

●DATA
宇治市莵道滋賀谷21
TEL:0774・21・2067
8:30~16:00(4/1~10/31は~16:30。最終受付は閉門30分前)
拝観料/つつじ園(4/18~5/10)・紫陽花園(6/1~7/5)の開園中¥800 ※通常期¥500

杜若(大田神社)

大田神社は、上賀茂神社から徒歩10分ほどの距離にある境外摂社。「天の岩戸伝説」で知られる天鈿女命(あめのうずめのみこと)を祀り、芸事上達を願う人々から信仰を集める。「大田の沢」を埋めんばかりの杜若(かきつばた)は平安時代から名高く、藤原定家の父・俊成が「神山やおほたの沢の杜若ふかきたのみは色にみゆらむ」と詠んだ。現在は天然記念物に指定されており、例年5月上旬に咲きはじめ、中旬が盛り。「葵祭」とセットで覚えておきたい、京の風物詩だ。

●DATA
京都市北区上賀茂本山340
TEL:075・781・0907
境内拝観自由(※杜若開花時期は育成協力志納金¥300。社務所9:30~16:30)

 

引用元:集英社ハピプラニュース
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200411-00010007-shueishaz-ent