水戸の梅まつりは開幕初日から多くの観光客でにぎわった
水戸市の偕楽園で15日、恒例の「水戸の梅まつり」が開幕した。
今年は入園が有料化されてから初の開催となり、主催者側は混雑緩和のために入園券の販売所を増やして対応した。
有料化には、訪れた人々の意見も分かれた。まつりは3月29日まで。【川崎健】
有料化は、偕楽園の施設整備などに充てる目的で、2019年11月1日から始まっている。
料金は大人300円、小中学生と70歳以上が150円で、通年は県外客が対象だが、梅まつり期間中は県民からも徴収する。
梅まつりは毎年約50万人が来園する人気の催し。
入園券購入の際の混雑を緩和しようと、期間中は東門などにある常設の料金所4カ所に加え、臨時券売所3カ所が設置された。
JR常磐線偕楽園臨時駅前▽偕楽橋スロープ上▽千波湖西駐車場に設けられている。
来園者の有料化への反応はさまざまで、栃木県佐野市から夫婦で訪れた大木政男さん(58)は「他の観光施設は普通は有料なので、今まで無料だったのが不思議だった」と理解を示した。
一方、水戸市の塚田文子さん(46)は「これまでは家族や友人と梅を見ようと散歩感覚でよく来ていたが、気軽に来られなくなるかもしれない」と残念がっていた。
今回からは、まつりの楽しみを増やそうと2種類の乗り物もお目見えした。
かつて観梅客を乗せて市内を運行していた2人乗りの「人力車」が復活し、1人2000円で約20分間、園内を巡る。
止まっての記念撮影も可能だ。偕楽園南側の公園などでは、三輪自転車「ベロタクシー」が走る。
乗客は2人までで、1人500円。いずれも週末の午前10時~午後3時に運行される。
園内の梅は約100品種、3000本にも上る。
偕楽園公園センターによると、14日現在で開花しているのは約4割で、白い「八重冬至」や赤い「八重寒紅」が花を咲かせている。
来園者は梅を写真に収めたり、水戸の梅大使らと一緒に記念撮影するなど一足早い春の訪れを楽しんでいた。
園全体が見ごろを迎えるのは2月末ごろの見通しという。
期間中には多くのイベントも予定されている。
3月6~8日には偕楽園隣の常磐神社で、全国の約140種以上の梅酒を飲み比べできる「全国梅酒まつり」を開催。
同月7日には弘道館、同14日には偕楽園がいずれも午後6時からライトアップされる。
開園時間は午前6時~午後7時(ライトアップの14日は午後9時まで)。
引用元:毎日新聞
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200216-00000018-mai-soci