31日夜から開かれる黒石寺蘇民祭を前に、同寺近くの国道沿いに掲げられている大角灯看板
“東奥の奇祭”といわれ1000年以上の伝統を持つ黒石寺蘇民祭は、奥州市水沢黒石町字山内の黒石寺と周辺で31日夜から2月1日朝にかけて行われる。
災厄を防ぐとされる蘇民袋の争奪戦をはじめ、五穀豊穣(ほうじょう)と厄払いの各種行事を繰り広げる。
毎年旧暦の1月7日夜から行われ、薬師信仰を今に伝える祭り。
国選択無形民俗文化財となっている「岩手の蘇民祭」の中でも全国的な知名度を持つ。
31日午後10時からは祈願者が川で身を清めて堂宇を巡る「裸参り」が始まり、午後11時30分からは井桁状に積み上げ火を付けた松の木の上で裸男が気勢を上げる「柴燈木登(ひたきのぼり)」を行う。
翌午前2時から「別当登」、4時から「鬼子登」があり、5時ごろから蘇民袋争奪戦が始まる。
蘇民袋争奪戦の参加は、1日午前0時から会場で受け付ける。
必ず下帯と足袋を着用し、事前に精進潔斎をして臨む。今年は安全を考慮し、争奪戦の決着地点を臨時駐車場の近くに変更した。
同駐車場は約300台を駐車可能。市内の主要JR駅と会場を結ぶ有料のバスも計3本運行する。
祭りが近づき、黒石地区内では準備が進められている。
黒石寺近くの国道343号沿いとJR水沢江刺駅前広場には裸参りなどで使われる角灯を模した巨大看板が掲げられ、雰囲気を盛り上げている。
引用元:岩手日日新聞社
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200124-00010001-iwanichi-l03