大学入試センター試験が18日から始まるなど、本格的な受験シーズンが到来しています。
勉強に励んできた受験生や、支える家族たちの中には、「最後は神頼み」という人も多いのでは?
不思議ないわれがあるものや、一風変わったものなど、連日たくさんの参拝者が訪れている兵庫県丹波篠山市、丹波市の合格祈願スポットを紹介します。がんばれ!受験生!
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まけきらい稲荷神社のお守りと絵馬
2020年1月16日午前9時42分、兵庫県丹波篠山市河原町で
受験生は「負け嫌い」 不思議な稲荷神社
丹波篠山市河原町の「王地山稲荷神社」(通称・まけきらい稲荷)。受験は、ほかの受験生との“勝負”でもあり、「負け嫌い」という名にあやかって毎年、多くの受験生らがお守りや絵馬を買い求めている。
同神社にまつられている稲荷は「王地山平左衛門」。
一風変わった神社の名称の由来には、不思議な話が伝わっている。
江戸時代、篠山藩主だった青山忠裕公が江戸幕府の老中を務めていた際、将軍御上覧の相撲大会が開かれていた。
しかし、篠山藩の力士は毎年負けてばかり。ところがある年、10人ほどの力士がやってきて全員勝ち星を上げる。
気を良くした忠裕公。褒美を取らせようとしたものの力士たちの姿がない。
藩士たちも聞いたことのないしこ名の力士たち。調べた結果、全員が藩内各地の神社にまつられている稲荷だった―。
同神社の本院・本経寺によると、境内にさまざまなお守りやお札を置いており、合格祈願には、「まけきらい御守」や「まけきらい絵馬」が人気だという。
境内にかかった絵馬には、「志望校に合格できますように」などの言葉があふれている。
名前は怖い「首切地蔵」 首から上にご利益
丹波市山南町谷川には首から上の願い事に御利益があるとされる「首切地蔵尊」がある。
一見、恐ろしい名前だが、知る人ぞ知るスポットで、11月中旬から合格祈願の参拝者が増える。
平安時代、源氏との戦いに敗れ、逃げ落ちてきた平家一門に連なる人々が落人狩りに捕まり、処刑された。
このことを知った里の人々がまつり始めたのが始まりとされる。
いつのころからか首から上の願いが叶うとされるようになり、頭痛や歯痛、目の病気などの病気平癒や「頭が良くなる」ともされ、合格祈願者も多い。
同地蔵尊の管理人によると、地元はもとより大阪などからもお参りがあり、年明けから多い日には70人近くが参拝に訪れている。
また、合格者のお礼参りもあり、4月頃までにぎわうという。
地蔵尊は、参道に3体、お堂に7体がまつられている。
一般的に見られる人型ではなく、自然の石柱といった雰囲気で、高さは50センチから1・5メートルほど。願い事が書かれたよだれかけが大量に重ねて掛けられている。
孫の合格祈願に来たという夫婦は、「必死になって勉強している孫を見ていたら、『何かしてやりたい』という思いに駆られて」と話し、「でもおじいさん、おばあさんにできることと言ったら、神様仏様に合格を祈ることだけ」とほほ笑んだ。
「丹波竜の強運成就おまもり」
2020年1月15日午前9時44分、兵庫県丹波市山南町下滝で
恐竜化石は「強運」 化石含有層の岩をお守りに
丹波市山南町では恐竜化石(通称・丹波竜)が発見されている。
発見地の同町上滝にある観光施設「元気村かみくげ」はそんな丹波竜の”強運”にあやかり、化石を含んだ地層の岩のかけらを入れたお守りを販売している。
1億1000万年が経過しながらも化石の保存状態は良好で、恐竜が生きていた時代から現在まで幾度となく起こった地殻変動や火山活動などを乗り越え、発掘によって日の目を見た丹波竜には「強運があった」としている。
青とピンクの2色があり、いずれも500円。表面に丹波竜の姿を刺しゅうし、発掘調査を終えて不要になった化石含有層のかけら(泥岩)を砕いて入れている。
上久下地域づくりセンター長の常岡芳朗さんは、「強運の持ち主、丹波竜のお守りを手に受験を頑張ってもらえたら。
皆さんの合格を祈っています」と話している。
引用元:丹波新聞
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200118-00010000-tanba-l28