黒井城跡の御城印(左)とスタンプ=丹波市柏原町柏原、丹波市観光協会
戦国武将、明智光秀を描くNHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」の放送を前に、兵庫県丹波市観光協会は光秀による「丹波攻め」の舞台として名高い黒井城跡(丹波市春日町)をPRしようと、同城跡の御城印(ごじょういん)を制作した。
昨年12月に横浜市であった「お城EXPO 2019」に出品したところ、500枚がすぐに売り切れる人気で、同協会は「集客の起爆剤に」と期待している。(大田将之)
同城跡は、同じく戦国武将で「丹波の赤鬼」として名高い荻野(赤井)直正の居城。
1575(天正3)年に明智軍が攻め込み、赤井軍が一度は撃退するなど激戦が繰り広げられたが、79年に落城した。
国の史跡で、日本城郭協会の「続日本100名城」にも選ばれており、光秀ゆかりの地として注目を集めている。
同協会が作成した御城印は、寺社が授与する御朱印のいわば“お城版”。
同協会によると、登城記念に収集する人が増え、全国でブームになりつつあるという。
兵庫県内では、竹田城跡(朝来市和田山町竹田)の御城印が情報館「天空の城」で販売されている。
黒井城跡の御城印は、縦約15センチ、横約10センチの紙に、東曲輪の石垣と直正の家紋が朱色であしらわれ、「丹波黒井城跡」などと筆字で記してある。
御城印に加え、自由に押せる黒井城跡スタンプも作り、「道の駅丹波おばあちゃんの里」(丹波市春日町七日市)の情報発信コーナーに設置した。
御城印は税込み300円。かいばら観光案内所(同市柏原町柏原)などで取り扱っており、郵送での販売も受け付けている。
丹波市観光協会TEL0795・72・2340