常行堂二十日夜祭が営まれる20日に毛越寺が限定授与する摩多羅神の御朱印
平泉町の毛越寺(藤里明久貫主)は、20日の常行堂二十日夜祭に合わせた摩多羅神(またらじん)の御朱印を、当日参拝者に先着500枚限定で授与する。
摩多羅神は、同寺を開いた慈覚大師円仁が唐から帰国途上の船中で感得したとされ、常行堂や念仏の守護神、五穀豊穣をもたらす農作物の神として古くから厚い信仰を受けている。
二十日夜祭は新春の祈祷として14日に始まる摩多羅神祭が結願(けちがん)する20日に開かれているもので、同寺では2019年に初めて紙札での御朱印を用意。今回も参拝者に限定で授与する。
御朱印は摩多羅神の本地仏(本来の姿である仏)となる宝冠阿弥陀如来を表す梵字と、法要「常行三昧供(じょうぎょうざんまいく)」で僧侶に配る札に使われる牛王宝印(ごおうほういん)を模した印を和紙に押したもので大きさは縦約15センチ、横約10センチ。二十日夜祭当日の午後2時から常行堂前の札所で授与する。
志納金は1枚500円で、同札所では朱印帳への記帳は行わない。
同寺の南洞法玲総務部次長は「前回は予想を上回る600枚以上をお求め頂いた。
『参れば願い満てたもう』ともいわれる霊験あらたかな神様の御朱印でもあり、 できるだけ多くの方にお届けしたい」と語る。
問い合わせは同寺事務局=0191(46)2331=まで。