被災地の年末年始です。長野市長沼地区では、多くの住宅が被災し、地区の外で暮らす住民も多い中、新年に復興を願う多くの人の姿がありました。

堤防が決壊した現場に近い長野市津野の妙笑寺(みょうしょうじ)。

妙笑寺・笹井義英住職:
「来年がさらにいい年になるように心を込めて打っていただければありがたい」

大晦日から元日にかけて復興を願う鐘つきと炊き出しのイベントが行われました。

住民:
「今年は色々ありましたけど、来年はいい年になることを願いながらついた」

長野市長沼交流センター・宮澤秀幸所長
「この鐘で新しい年を迎えて力強く復興にむけて踏み出せればいい」

仮設住宅やアパートで暮らす人も多く、久しぶりに住民が顔を合わせる交流の場ともなりました

住民:
「ばらばらになっていた人に久しぶりに会えてうれしい」

一方、長沼神社では、例年通り「二年参り」の準備。社殿の浸水被害は免れましたが、170世帯ある氏子の住宅の大半は浸水被害に遭いました。それでも、新年が近づいた夜11時半を過ぎると続々と住民が参拝に訪れました。

参拝した住民:
「災害が起こらないように安全祈願した」
「みな元気に過ごせるような、いい年になるようにと思って」

元日 午前0時。

「3・2・1 ハッピーニューイヤー」

高校生たちも連絡を取り合って参拝。寺田由希音さんは、平日は市街地の姉の家から高校に通い、週末は被災した長沼の家で生活してきました。

寺田由希音さん(高2):
「みんなで集まれて、人数はいつもより少ないんですけど、うれしくて。復興に向けて、『もっと長沼よくしよう』と一人一人が進めたらいいなと」

氏子総代の一人、芝波田英二さん。穂保の自宅が、浸水被害で全壊となりましたが、リフォームして、同じ場所に住み続けるつもりです。災害後は、交流イベントを開催するなどコミュニティーの維持に努めています。

氏子総代の一人・芝波田英二さん:
「みんながそろって、1人でも多く地元に戻ってこられるように(願った)。思ったより若い人たちが多くて、まだまだ、長沼は捨てたもんじゃないと思った」

午前7時半過ぎ、晴れ渡った空に初日の出があらわれました。決壊現場に近い守田神社の境内には、濁流で流された社殿のかわりに小さな祠と門松が置かれていました。

参拝した住民:
「とにかく穏やかな年になってほしい」

堤防から初日の出を拝む人の姿もありました。

妙笑寺・笹井妙音さん:
「太陽のように、地域のみなさんが一日も早く明るい生活に戻れるように願っています」

復興への願いに包まれながら、被災地の新年が始まりました。

 

引用元:NBS長野放送
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200106-00000009-nbstv-l20