令和ゆかりの太宰府 参拝客数「全く見当つかない」正月どうなる? “ゆく年くる年”も来る

「令和」時代初のお正月まで約1週間。4月の新元号発表以降、ゆかりの地として観光客が急増した太宰府市では、太宰府天満宮に集中してきた初詣客の光景も、様変わりしそうだ。

どれほどのにぎわいになるかは見通せないものの、市内の新しい観光スポットは、それぞれに受け入れ準備を進めている。

「多いだろうなぁ、とは予想していますが。どれだけの人が参拝されるかは全く見当がつきません」。

大宰府政庁跡の北西に位置する坂本八幡宮の御田良知宮司(60)は冷静に語る。

同宮は、その序文が「令和」の典拠となった「梅花の歌」(万葉集)が詠まれた大伴旅人邸跡候補地の一つ。

元号が変わる4月30日深夜から5月1日未明にかけて、境内の外の路上に御朱印を求める長蛇の列ができた。

注目度の高さから、大みそか深夜のNHKテレビ「ゆく年くる年」の中継地の一つにも選ばれており、氏子会(木原一臣会長)は、大みそかの午後10時~元旦午前8時に幹部らがお宮で待機する予定。

御田宮司も、元旦午前3時ごろまではお宮にとどまる。

5日まで、氏子のほか地元大学生の協力を得て、日中(午前8時~午後5時)の参拝客に対応。新年は、今年まで初詣客に振る舞っていたお神酒の提供はないが、御朱印に加え、オリジナルの「お守り」や「万葉みくじ」を用意する。

「梅花の宴」のジオラマ(立体模型)があり、一躍観光スポットとなった政庁跡東側の大宰府展示館も特別態勢だ。これまで他の官公庁と同様に三が日は休館だったが、新年は元日から5日まで午前9時~午後4時半に特別開館する(6日休館。以後は通常通り)。

「太宰府天満宮や坂本八幡宮を訪れる人の流れが予想され、館を閉めるわけにはいかない」と館を運営する古都大宰府保存協会の木村甚治理事長。

ただ、ボランティアによる館外の解説・案内は10日まで休みだ。

太宰府天満宮も、令和効果でさらなる参拝客の増加が見込まれる。

御朱印を求める参拝客に対応するため、境内に臨時の御朱印所を特設する。

同天満宮隣の九州国立博物館は特別展「三国志」(西日本新聞社など主催)を開催中。

今月23~31日はメンテナンスのために休館するが、元日から開館し、特別展は5日まで。3、4日は午後8時まで夜間の鑑賞を楽しむことができる。

年末年始、太宰府天満宮や政庁跡、坂本八幡宮周辺は交通規制がある。

臨時駐車場となる政庁跡付近の小中学校の校庭は有料(清掃費として500円)に。「市のホームページなどで確認してほしい」と市の担当者は言っている。

 

引用元:西日本新聞
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191226-00010003-nishinpc-bus_all

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