ももクロファンらが4千万円寄付 「佐々木姓氏神の神社」台風で大破も支援受け復興

修復を終えた本殿の前で、棟札を抱え謝意を語る岳宮司(近江八幡市安土町・沙沙貴神社)

2年前の台風21号で破損した滋賀県近江八幡市安土町の沙沙貴神社の本殿と透塀(すきべい)(いずれも県指定有形文化財)の修復が完了した。

佐々木姓の氏神として信仰を集める同神社。全国の氏子や宮司をはじめ、佐々木姓のメンバーがいるアイドルグループ「ももいろクローバーZ」のファンらから約4千万円の寄付が集まり、迅速な復興につながった。

神社は、本殿やその周辺を囲む透塀など計8棟が1990年に県文化財に指定された。2018年9月4日、台風で本殿北側の屋根3分の2が吹き飛ばされた。透塀(すきべい)も格子や屋根瓦が大破。境内の樹木約60本が倒れる被害を受けた。

被害総額は1億円余り。県や市から補助金が出るものの、神社が負担しなければならない額も大きい。

岳眞杜(おかまもり)宮司(82)は「自分が生きている間に復旧できるのかなと、絶望した」と振り返る。

だが全国の氏子や神社の宮司から寄付が集まったほか、隣の東近江市でコンサートを開いた「ももクロ」のメンバー佐々木彩夏さんにちなみ、ファンからも支援があった。神社の「四ツ葉のクローバーお守り」などを返礼品として、インターネット経由で資金調達するクラウドファンディングも実施した。

最終的に延べ800人から4千万円が集まり、本殿は昨年6月、透塀(すきべい)は今年3月に完成した。岳宮司は「1年半という短い期間で修復できるとは想像していなかった。多くの人の厚意と協力に、感謝しかない」と語った。

 

引用元:京都新聞
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200507-00336168-kyt-l25

よかったらシェアしてね!
目次
閉じる