新型コロナウイルスの早期終息を祈願する鳥居弘昌住職ら=大阪市中央区

新型コロナウイルス感染の早期終息を願う護摩焚(だ)きの祈祷(きとう)を毎夕、大阪・ミナミの繁華街にある千日山弘昌寺(こうしょうじ、大阪市中央区)の鳥居弘昌住職(60)が続けている。土地の鎮魂や街の安寧のために行っていた祈祷だが、「感染拡大でちゃんとお葬式もできない。

まずコロナ犠牲者の霊を弔いたい」と“コロナ調伏”の願いも加えた。

山号が示すように千日前のビル1階にある同寺院。

護摩法要は毎日午後5時前後に、軒下に設けられた護摩壇で営まれている。鳥居住職が真言を唱え、護摩木をくべると瞬く間に火柱が上がり、煙が周囲に広がっていく。

感染拡大前は、通りかかった外国人観光客らが祈祷の様子を珍しそうに眺めていた。しかし、政府の緊急事態宣言が発令されてからは人影もまばらになった。

「見る見るうちに観光客が減った。気候がおかしいなあとは思っていたが、まさかこんな疫病がはやるとは」

こう話す鳥居住職は、3月末で約30年の歴史に幕を下ろした小劇場「トリイホール」の代表も兼任していた。ホールは改装され、寺の本堂になる計画という。

「ここを祈りの場にすることによって、大阪がまたいい方向へまわっていくことを願っている」と鳥居住職。地域の復活に向けた祈りの力を強調した。

 

引用元:産経新聞
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200423-00000590-san-soci