海南神社で執り行われた神事。コロナ禍の鎮静を願い、巫女による舞が奉納された=三浦市三崎
食の恵みに感謝する祭典が23日、海南神社(神奈川県三浦市三崎)で執り行われた。
新型コロナウイルスの感染拡大で、1989年から毎年開催されてきた「食の神フェスティバル」は初の中止となり、今年は神事のみ実施。
関係者ら約10人が参列した。
例年は、包丁と箸だけで魚をさばく神事「包丁式」や中国雑伎(ざつぎ)などが披露されて大勢の市民らでにぎわうが、今年は宮司や巫女(みこ)もマスクを着用し、参列者の席の間隔を空けて約30分で神事を終えた。
新型コロナの鎮静祈願も込め、五穀豊穣(ほうじょう)や平安を願う舞も行われ、イベント実行委員長の渡辺達也さんは「今年はこういう形になったが来年はもっとにぎやかになれば」とあいさつした。
参列した、日本調理師会三浦支部長で中華料理屋を営む石渡道雄さんは「三崎の飲食店は今ほとんど休んでいる」と惜しむ。
石渡さんの店は夜間営業が中心だったため、コロナ感染拡大に伴い3月中旬以降は売り上げが8~9割も減少した。
現在は休業しているものの、コロナ禍の長期化も見据えて時短営業で再開することも検討しているといい、「とにかく早くコロナが終息するよう願いたい」と話した。
引用元:カナロコ by 神奈川新聞
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200424-00000005-kana-l14