雲林寺の山門前に置かれた、猫の顔をした「アマビエ」の木像=山口県萩市吉部上で2020年4月19日午後3時、遠藤雅彦撮影

 「猫寺」として知られる山口県萩市吉部上の雲林寺の山門前に、猫の顔をした妖怪「アマビエ」の木像がお目見えした。チェーンソーアートを手がける山口市の林隆雄さん(48)の作品で「見た人が新型コロナウイルスの感染拡大防止の意識を高めてくれれば」と期待を込める。

半人半魚のアマビエは江戸時代に肥後国(現在の熊本県)の海に現れ、「疫病がはやったら私の写し絵を人々に見せよ」と告げて消えたとの言い伝えがあり、疫病退散に御利益があるとされる。猫の置物などを本堂や境内に飾り人気を集める寺は、感染拡大防止のため3月4日から拝観を休止している。

木像は高さ約90センチ、幅約50センチ、奥行き約25センチ。半分に切った杉の丸太を使い、足元まで伸びる髪や首から下を覆ううろこ、首の鈴や猫の顔も全てチェーンソーだけで削り出し、2時間ほどで仕上げたという。

寺の角田慈成(すみだ・じせい)住職(50)が17日、ツイッターやフェイスブックの寺のアカウントに写真を投稿すると「携帯電話の待ち受けにしたい」「コロナから人や猫を守って」などのコメントが寄せられ、200~600以上の「いいね」が付いた。

林さんは角田さんと約10年前から知り合いで、2016年9~10月には自作の猫の人形約70点を展示する作品展を寺で開いた。拝観休止を知らずに寺を訪れる人のため、境内にはマスクをした猫の人形約60体が飾られている。昨年の3~5月は約5000人が寺を訪れていたが、角田さんは「それだけのクラスター(感染者集団)を防いだと考えたい」と話している。

 

引用元:毎日新聞
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200421-00000069-mai-soci