大阪城周辺で猿回しが行われていた
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛要請により、大阪の桜の名所のひとつ・大阪城公園の花見客はどうなったのか。
29日、本紙記者が足を運んでみた。大阪では23日に桜の開花が発表された。
吉村洋文府知事が、28~29日の不要不急の外出を控えるよう呼びかけたこともあって、やはり公園内の人影はまばらだ。
もっとも混乱もあった。当初、松井一郎市長は花見を容認する構えだったが、感染経路が不明の感染者が増えている現状を踏まえ、26日に自粛要請に方針転換。公園内には「シートを敷いて飲食を行うお花見は自粛していただきますようお願いいたします」と書かれた張り紙が掲示され、有料バーベキューエリアも中止となった。
詰めかけた人の多くが、歩きながら写真を撮るなどしていたが、ビニールシートを広げ、酒を飲みながら花見を楽しむ人々の姿もチラホラ。
そのほとんどが若者の集まりで、20代の学生集団は「今日は普通に楽しみに来ました。
『ここを使うな』って言われてるんじゃなくて、自粛だから『ま、いいかな』って。他にもやってる人もいますしね。
こういう時こそお金使わんとね」と話したが、ホンネのところを聞いてみると「経済を回す方を優先…なんて言ってみましたけど、単にやりたいだけです」という。
次の週末は満開の桜となりそうで、天候も概ね良好の予報。行政の対応が現状維持なら花見客は増えそうだ。
一方で、事態が悪化すればロックダウン(都市封鎖)に陥る可能性も否定できない。
花見シーズンで暗いムードも漂う中、気を吐いていたのが公園内の大阪城豊國神社(豊臣秀吉、秀頼、秀長を祭る)で行われていた「猿回し」。
関係者は「3連休だった先週に比べると(来訪者は)相当減ってます」と話していたが、猿はコロナ禍も関係なしとばかりに、けなげにパフォーマンスを披露していた。
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引用元:東スポWeb
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