インターネット経由での販売、授与が始まったお守りや御朱印帳=羽咋市の気多大社
気多大社(羽咋市)は20日までに、お守りや御朱印帳のインターネット販売を始めた。
新型コロナウイルス感染拡大による出控えの動きが神社にも及んでいるものの、感染を心配する健康祈願や合格祈願などでお守りを求める声が多いため、ウイルス禍(か)が収まるまでの期間限定で実施した。
神社側は参拝した上での購入が本来の姿としながら、批判も覚悟して「求める人が多い以上、応えるべき」と異例の販売に踏み切った。
気多大社によると、新型コロナウイルスの感染拡大が国内で進んだことで参詣者は減少している。
お守りなどの販売金額は前年同月比で約1割落ち込んだ。
そんな中、ホームページに「気多大社に出掛けたいが、コロナウイルス感染予防のため遠出できない」とインターネット販売を求める声が寄せられた。
今月17日に2種類のお守りのインターネット販売を始めたところ注文が相次ぎ、20日までに販売対象を増やした。
現在は、学業成就や健康、運気上昇、縁結び、縁切りと出会いなど7種類のお守りと、記入済みの御朱印帳面がホームページから購入できる。
縁結びの神として全国的な知名度があり、北陸屈指の規模を誇る気多大社は、ホームページを使った情報提供や参詣者とのコミュニケーションを積極的に行っている。
良縁に恵まれた人や祈願成就の書き込みは2003年9月にコーナーを設けてから7万8295件に達し、その報告を奉納している。別れを経て新たな道を歩み出した人の書き込みも多い。
インターネットでのお守りなどの販売について三井孝秀宮司は「通販で御利益があるのか、などの批判があることは承知している」とする。
本当は神社に参拝してもらいたいとの思いを抱くが、「感染予防のため遠くから来られない人が多いのも事実。
困っている人、神様にお願いしたい人が多い今こそ、インターネット経由でも授与すべきと考えた」と意図を説明した。
引用元:北國新聞社
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200321-00840385-hokkoku-l17