奈良市にある法相宗大本山薬師寺。

唯一、創建当初の姿をとどめる東塔の大修理落慶を記念して、薬師寺の歴史と文化を紹介する展覧会『国宝東塔大修理落慶記念 薬師寺展』が、あべのハルカス美術館で2月28日(金)から4月19日(日)まで開催される。

薬師寺は、西暦680 年天武天皇が皇后(後の持統天皇)の病気平癒を祈願して、伽藍建立を発願したことから始まる。長い歴史の中で伽藍は何度も火災にあったが、東塔は創建当初からの姿を唯一伝えてきた。その東塔は、2009 年から初めて本格的な解体修理がなされ、今 年4月に落慶法要が行われる。

この展覧会では、修理の成果や薬師寺に伝わるふだん非公開の国宝、重要文化財等の寺宝を紹介。代表的な文化財である聖観音菩薩立像、薬師寺の由緒を描く薬師寺縁起絵巻と同じ筆者による巨大な薬師浄土曼荼羅図が特別に展示される。

また、法相宗の教えをもたらした玄奘三蔵坐像、それを日本に伝えた遣唐留学僧道昭が持ち帰り、行基に譲って薬師寺東塔の中心に安置したと伝えられる江戸時代の舎利容器、および現代の名工が新調した舎利容器、慈恩大師像、行基菩薩坐像、法相宗の教えに関わる経典など資料類も並ぶ。

今回の修理で、創建以来東塔の頂上を飾ってきた水煙や釈迦八相群像の残欠、取り換えられた古材なども展示。さらに宝亀年間(770~780)に描かれたとされる吉祥天女像も特別に展示。当時の国際的な文化の豊かな広がりを示すように、唐代の女性像の影響を受けて描かれている。いずれも貴重なものばかりを見ることができる展覧会である。

 

引用元:ぴあ
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200228-00010001-piaeigat-ent