冷たい水をかぶり、大荒行からの帰山を報告する5人の僧=妙福寺
日蓮宗の大荒行を終えた僧を迎え、世の中の安寧などを祈る「鬼子母神大祈祷会」が23日、兵庫県丹波篠山市西町の妙福寺で営まれ、5人の僧が寒水を頭からかぶる「水行」で帰山を報告した。
檀家らは、ふんどし一丁で身を清める姿を静かに見守った。
同寺によると、1927年から開かれる祈祷会で、県内最古級とされる。
日蓮宗の大荒行は、世界三大荒行の一つといわれるほど厳しく、昨年11月1日から2月10日までの100日間、全国の僧11人が千葉県の遠寿院で水行や読経に打ち込んだ。
この日は、2回目の大荒行を終えた妙福寺の松本恵真副住職も水行に臨んだ。
5人の僧は、仏に平穏を祈る「水行肝文」を唱えた後、木おけですくった冷水を頭上から繰り返しかぶった。
檀家の男性(83)=丹波篠山市=は「無事に大荒行を終えられたようで、安心した。私が実際にかぶったら、寒くて耐えられないと思うが、自分も水行をしたような気分になり気が引き締まった」と話した。
引用元:神戸新聞NEXT
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200224-00000001-kobenext-l28