秩父神社で開催された「秩父ウイスキー祭」
―[30代が知らないと恥ずかしい! 今さら聞けないお酒のキホン]―
2月16日の日曜日、秩父神社にて「令和2年 秩父ウイスキー祭」が開催されました。チケットは速攻で売りきれるほどの人気イベントです。筆者は3年前に参加したことがありますが、今回は取材で伺ってみたので、その様子を紹介します。
「秩父ウイスキー祭」は2014年からスタートして今回で第7回目。「ウイスキーを愛する人たちがウイスキーを愛する人たちのために開催しているイベントです」とは、「秩父ウィスキー祭」実行委員長・横田武志氏。初回は800人ほどでしたが、今年は3500人もの参加者が見込まれていると言います。ウイスキー祭はもちろんのこと、神社の境内や会場の外には多数のテントで様々な食べ物が販売されており、そちらも見所でした。
会場は、数か所に分かれています。参加チケットを購入すると「秩父ウイスキー祭」限定のボトルを抽選で購入でき、そのガラガラ抽選器が設置されているのが、秩父神社の平成殿。隣の斎館では各種セミナーが開催されます。ウイスキーのテイスティングが行えるブースが設置されているのは参集殿と秩父駅にある地場産業センター、そしてその隣に設置された大テント会場です。
それぞれのスペースはそこそこ広いのですが、なにせ3500人もの人が一堂に会するので、なかなかの人混みでした。参加者はイベント限定のテイスティンググラスをもらえます。そして、無料試飲が可能なウイスキーを注いでもらい、テイスティングしまくれるというわけです。どのブースにも多数の人が並び、興味のあるウイスキーのテイスティングを楽しんでいました。
ブースを出しているのは、モエヘネシーディアジオやペルノ・リカール・ジャパン、キリンビール、アサヒビールといった大手から、ベンチャーウイスキー秩父蒸留所や本坊酒造の信州マルス蒸溜所&津貫蒸溜所といった国内の蒸溜所、その他、酒販店や商社、バーなど。参集殿に30ブース、地場産センターには27ブース、大テント会場には18ブースが設置されていました。
無料試飲できるボトルのほか、特別なボトルも用意され、有料試飲を行っているブースも多くありました。値段も高いのですが、今となっては手に入らない貴重なボトルもあちこちで見かけました。ウイスキー文化研究所のブースで、代表の土屋守氏から直接オススメしていただいたのはTAMDHU(タムデュー)1995年の21年熟成。シェリー感のある濃厚な味わいで、アルコール度数56.2%のパンチ力も最高でした。また、今大変な中国を応援するという4本のミニボトルも販売していました。
世界13か国に支部を持つ会員制のボトラーズであるザ・スコッチモルトウイスキー・ソサエティもブースを出していました。会員であれば、無料で3杯まで試飲できます。さらに、現場で気に入った特別なボトルを購入できるというのも魅力です。
秩父神社から200mくらい歩くと、地場産業センターに到着します。試飲会場はその4階で、3階と5階ではセミナーを行っています。ここでも多数の試飲ができますが、笹の川酒造のブースでは、安積蒸溜所で仕込まれた初のシングルモルトウイスキー「YAMAZAKURA 安積 THE FIRST」が試飲できました。すでに販売が終了しているので、貴重です。さっそくいただきましたが、熟成が3年と短いわりには想像以上にしっかりと美味しかったです。もちろん、まだ荒々しい感じは残っていますが、将来が楽しみです。
食べ物も充実しています。会場内にも数カ所フードを売っているところがあるうえ、隣接して「秩父グルメフードフェス2020」も開催されており、地場の料理やお酒が楽しめます。
会場のキャパシティの問題で、来年のチケットの数を大幅に増やすことはできなさそう。興味がある人は、来年のチケット販売の情報を調べておきましょう。
引用元:週刊SPA!
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200221-01647184-sspa-soci