世界ジオパークである隠岐の象徴的存在、西ノ島の国賀海岸の摩天崖。

#191 Oki隠岐(島根県)

島根半島の北40~80キロ、日本海に点在する約180の島々からなる隠岐諸島。諸島最大の「島後(どうご)」、その西南にある西ノ島、中ノ島、知夫里島の3島からなる「島前(どうぜん)」。

この2つのエリアからなり、人が暮らしているのも、この4島のみです。

隠岐は2013年に、“大地の公園”と呼ばれる「世界ジオパーク」に認定されました。

絶景のみならず、不思議な生態系、その土地の独自の文化などが密接につながっていることが評価されたそうです。

 そんな島々を巡れば、島を形成する自然・生態・文化の1本のつながりが見えてくるといいます。

まずは隠岐の玄関口、空港のある島後から、4島探検をはじめましょう。

 周囲200キロ、ほぼまん丸な形をした「島後」は、人口も1万3,000人を数える、隠岐の中心的存在です。

その反面、内陸は500メートル級の山々がギザギザと立ちあがり、手つかずの自然の宝庫です。

 多様な建築様式を融合させた隠岐造りの神社や、築180年以上の民家など、国の重要文化財もあります。どちらも国の宝ながら、島の風景にしっくりと溶け込み、歴史ある民家の佐々木家住宅ではランチまでいただけてしまいます(事前に予約を)。

スピリチュアルな気を発しているかのような岩倉の乳房杉。

樹齢800年 乳房杉の神秘的な姿

そして、びっくりしたのが、岩倉の乳房杉(ちちすぎ)。

樹齢800年とされるウラスギで、幹の周囲は約11メートル。

主幹からいくつも枝分かれして、滴り落ちそうなコブが24個もぶらさがっています。

森の中でこの大樹だけが異彩というか、神秘的なオーラを放っているよう。

妖精が隠れていそうな雰囲気なのです。

 こんな不思議な木、行くのも大変なのではと思いきや、県道沿い。車で楽々とアプローチできます。

島前の「西ノ島」では、隠岐観光のハイライト、国賀海岸へ。

西ノ島の北西の国賀海岸は、大陸からの北西の季節風や、風による波で削られた断崖が約13キロにわたり続いています。この限られたエリアに、実は地形の時系列を示すフルコースが揃っています。

最初の段階である波風で削られた崖は、荒々しい岩肌を露出した海抜257メートルの「摩天崖」。

まるでスパッと切り落とされたような断崖です。

 次の段階で、崖のもろい部分が削りとられて洞窟になります。

これは崖の割れ目から船で侵入する「明暗(あけくれ)の岩屋」。

海況が整わないと洞窟内に入ることができず、運よく入ることができたら、金運アップ!

 海蝕が進むと、洞窟の奥行部分が地滑りによって崩れ、橋のような地形になります。これは岩の巨大なアーチ「通天橋」。

さらにアーチの屋根部分が崩れると、離れ岩となります。これは観音様のお姿のような「観音岩」などの奇岩が点在する「天上界」。波風が削ったいろんな造形美が楽しめます。

おごそかな空気に包まれた隠岐神社。夜のお参りの日だけ、明かりが灯ります。

島前の「中ノ島」は古くから遠流の地として、時の権力が厄介に思う政治犯や貴族を追いやった場所でした。

承久の乱に敗れた後鳥羽天皇も、中ノ島に送られた一人で、17年余りこの島で過ごしました。

中ノ島の隠岐神社は、後鳥羽天皇を御祭神として建造された神社。

ここでは、おごそかな夜にお参りをする「夜の隠岐神社まいり」が体験できます。

訪れた夜は満月。月明かりの下、竹灯籠(たけとうろう)に導かれた参道を歩き、光が灯る拝殿へ。

神主が祈りを捧げた後、神前で願いを書き、それをお守りとして持ち帰れます。

ちなみに、本格的な祈祷以外にもガイドが夜の境内を案内するツアーもあります。

どちらも予約が必要です。

島前の「知夫里島」は4島の中で最も小さく、人口も少ない島です。

知夫里島では、西岸に続く真っ赤な断崖「赤壁」へ。

これは、噴火口があった印で、鉄分を多く含むマグマが噴出し、空気に触れて酸化、赤く変色したものが積もったもの。何度も噴火を繰り返した証拠に、縞模様を描いているのだそうです。

隠岐の4島をめぐる旅は、壮大でもあり、スピリチュアルでもあり。おまけに運気がアップするかもしれませんよ。

隠岐

●アクセス 出雲縁結び空港や伊丹空港から空路で隠岐世界ジオパーク空港へ。または米子鬼太郎空港 から境港または七類港 へ移動し、船で隠岐の各島へ●おすすめステイ先 隠岐プラザホテルhttp://www.okiplaza.com/

 

 

引用元:CREA WEB
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200215-10025433-creaweb-life&p=2