安宅弥吉の顕彰碑。周囲の緑地が再整備された=金沢市寺中町

金沢市寺中町の大野湊神社は、敷地内にある金石出身の実業家・安宅弥吉(やきち)の顕彰碑周辺を「安宅記念緑地」として再整備した。

石碑の周囲にあった池を埋め立てて碑を目立たせ、遠方からでも気軽に訪れられるよう駐車場を設けた。

ふるさとの偉人を発信するとともに、子どもが安全に遊べる憩いの場として活用し、昨年の日本遺産認定で盛り上がる港町の活性化につなげる。

顕彰碑は高さ6・6メートルで、弥吉の胸像や、深い親交を結んだ仏教哲学者・鈴木大拙による碑文でできている。

拝殿を寄進した安宅家や、総合商社「安宅商会」を一代で築いた弥吉の功績から1957(昭和32)年に建てられ、合わせて周囲の1652平方メートルを緑地とした。

緑地には顕彰碑を囲むようにして大きな池が造られたが、近年は落ち葉の掃除など、手入れが負担になっていた。

子どもが池に落ちる危険も考えられたため、一昨年から池を埋め立てて再整備する計画を立て、昨年11月に工事が完了した。

新しい緑地では、サクラを新しく植え替えるなど、植栽も更新。以前は樹木が茂ってうっそうとしていたが、完成後は明るい雰囲気になり、隣にある金石幼稚園の園児らが顕彰碑周辺に遊びに来ているという。

大野湊神社の河崎正幸宮司は、これまで碑の存在はあまり知られていなかったとし「弥吉は、碑が造られるくらい地域で愛されていた。

多くの人に訪れてもらうことで、地元の偉人を発信し、まちの活気の一つにしたい」と話した。

 

引用元:北國新聞社
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200127-00821310-hokkoku-l17