鳥居新築を祝う無田菅原神社と坂ノ下菅原神社の氏子たち=阿蘇市

熊本地震で被災した阿蘇市車帰の無田菅原神社に、鳥居が新たに設置された。氏子の廣島一臣さん(72)=熊本市北区=が寄贈。

同神社の氏子らは25日、お披露目式を開き、近くの坂ノ下菅原神社の氏子たちも一緒に完成を祝った。

鳥居は石製で高さ約2メートル。廣島さんは、約40年前に出身地の車帰地区を離れてからも毎月欠かさず参拝に訪れており、鳥居のなかった神社に感謝の気持ちを込めて寄贈した。

車帰地区は、地震による家屋損壊で転出を余儀なくされた住民もいた。

無田菅原神社(氏子3戸)は社の壁が崩れ、坂ノ下菅原神社(同12戸)は鳥居が倒壊するなどの被害を受けた。

過疎や高齢化で氏子が減少する中での被災。

両神社の氏子会は「ご先祖から受け継いだお宮を守りたい」と、合同で復旧に取り組んだ。

無田菅原神社への鳥居設置が決まり、昨年11月から神社周辺を覆っていた竹やぶを伐採し、砂利を敷いて整備した。

「鳥居が建って一目で神社と分かるようになったと思う。力の続く限り守っていきたい」と廣島さん。

地区のすぐ横では、国道57号北側復旧ルートの建設が進む。

車帰区長の坂口千春さん(71)は「人も減り、景色も変わるが、だからこそ地域のよりどころを大切にしていきたい」と話した。

 

引用元:熊本日日新聞
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200127-00000003-kumanichi-l43