14日夕方から始まる天皇の即位に合わせて行われる儀式「大嘗祭」。
大嘗祭は新しい天皇が即位後に一度だけ行う最も重要な儀式です。舞台となる大嘗宮では13日午後2時半ごろに儀式が安泰に終わることを願う「大嘗祭前一日大嘗宮鎮祭」が行われました。本番を14日に控え、大嘗宮の内部が報道陣に公開されました。
大嘗祭のなかで中心的な儀式となるのが大嘗宮の儀です。儀式では天皇陛下が米とアワを神前に供えられ、自らも食べて国の安寧と五穀豊穣(ほうじょう)を祈ります。
神聖な大嘗宮の儀。他にもその場に欠かすことのできないものがあり、準備も着々と進んでいます。
先月、徳島県で行われた出発式。大嘗宮の儀では繪服(にぎたえ)と麁服(あらたえ)といった織物も備えられますが、この木箱に納められているのが麻の織物「麁服」です。
古くから麁服を調達してきたとされる一族直系の三木信夫さんは…。
麁服を調達してきた一族の直系・三木信夫さん:「ギリギリまで(作業を)しましたので、やっと出来上がったという感じ」
今回、皇居に届けられた麁服は織り上がるまで約7カ月かかったということです。
もう一方の絹の織物「繪服」は愛知県豊田市で生産されました。地元の人々は130年以上も前から毎年、伊勢神宮への奉納も続けています。
昔ながらの糸引きで繭玉と向き合う金田ちゑのさん(92)は前回の大嘗祭の繪服作りに携わりました。
今回の大嘗祭では金田さんの弟子が繪服作りに参加しました。
一代一度の天皇祭祀「大嘗祭」。今回は1990年以来、約30年ぶりです。
そうしたなか、神社では期間限定の御朱印が大人気。
例年の5倍の参拝者が訪れる事態となっていました。
参拝者:「キラキラ御朱印ですね。たぶんこの時だけだと思うので、記念になるので良かったです」
小野照崎神社・小野亮貴権禰宜(ごんねぎ):「(参拝者は)普段の5倍以上。大嘗祭はなかなか『読めない』『知らない』お祭りだと思います。
それを知ってもらうためにというのもある」
一方、博物館の企画展では来館者が急増。通常の1.5倍に増えました。
国学院大学博物館・大東敬明准教授:「廻立殿(かいりゅうでん)をお出ましになられて、このように悠紀殿(ゆきでん)へお進みになられます」
国学院大学が続けてきた大嘗祭の研究成果を披露する企画展、その名も「大嘗祭」。江戸時代のものを中心とした絵図や模型を展示しています。
来館者:「やはり天皇陛下の一世一代の準備ですので、そういうことがどのように行われるか、なかなか見ることはできないが、大変興味を持っています」
引用元:テレビ朝日系(ANN)
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20191113-00000059-ann-soci