わらを激しくこすり付け合う氏子=諫早市、楠公神社

上半身裸の男たちが畳を引きちぎり、互いにわらを体にこすり付け合いながら一年の五穀豊穣(ほうじょう)や無病息災を願う奇祭、「楠公(なんこう)祭(畳破り)」が12日、長崎県諫早市白浜町の楠公神社であった。

南北朝時代の武将、楠木正成(くすのきまさしげ)・正行(まさつら)親子や源氏の氏神「八幡神」を合祀(ごうし)する同神社で、約250年続くとされる伝統行事。

同町自治会の酉越(とりごし)和則会長(66)によると、籠城する楠木勢が鎌倉幕府軍を迎え撃った「千早城の戦い」(1333年)を再現したとされている。

神事の後、1枚の畳を盾に拝殿に立てこもる楠木側と、わらを持ち参道を駆け上がった幕府側が激しく攻防。

幕府側がなだれ込むと、引きちぎられた畳や空を舞うわらの粉じんで、拝殿内が白くかすむほど。雄たけびを上げ入り乱れた約30人の氏子の体が摩擦で赤く染まる熱戦を展開した。

幕府側で参加した同町の川原和久さん(65)は「大勢の見物客が訪れ、毎年熱気が増している。今後も町内に伝わる伝統を大切に継承していきたい」と話した。

 

引用元:長崎新聞
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200113-00000001-nagasaki-l42