大地主神社で青柏祭 神事のみ粛々と 七尾、鍛冶町は「車出し」

神社前に並べられたでか山の車輪=七尾市山王町の大地主神社

初夏の能登を代表する祭礼「青柏祭(せいはくさい)」は4日、七尾市山王町ので関係者約30人が参列し、神事のみが粛々と営まれた。

新型コロナウイルスの感染拡大で巨大な山車(だし)「でか山」の運行は中止となった。関係者は、一刻も早い収束を願い、来年の運行実現に向けて気持ちを新たにした。

神事では、大森重宜(しげのり)宮司が祝詞を奏上し、でか山を運行する予定だった鍛冶町、魚町、府中町の総代らが玉串をささげた。

神事後には、疫病退散を願う「道(みち)饗(わ)祭」が営まれた。毎年行われている「しめ縄切り」はなかった。

魚町の総代で、でか山保存会の中村巧会長は「神事をやるということは青柏祭が途切れないということだ」と力を込め、大森宮司は「青柏祭には疫神が暴れないようにという願いも込められている」と語り、コロナ収束を願った。

「でか山」運行に代えて鍛冶町は4日、大地主神社で、でか山の車輪を倉庫から出す「車出し」を行った。

若衆約40人が重さ約1トン、直径約2メートルの車輪4輪を引き出し、神社前に並べた。

野沢清総代は「でか山は出せないけれども、参列者の方に少しでも雰囲気を味わってもらえたらうれしい」と話した。

 

引用元:北陸新幹線で行こう! 北陸・信越観光ナビ
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200505-00000005-hokuriku-l17

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