ご朱印集めとは? 歴史や正しい作法を解説

御朱印〔1〕ご朱印集めとは?歴史や正しい作法を解説

初めての御朱印集め

御朱印集めとは何なのでしょうか?
神社仏閣巡りが好きなら御朱印をいただくようになるとその奥深い世界にはまり、日本各地に出向くのが一層楽しくなります。
まずは御朱印の歴史・由来や、御利益、御朱印集めの正しい作法について解説します。

御朱印〔1〕ご朱印集めとは?歴史や正しい作法を解説

御朱印とは?神社仏閣を参拝した証

参拝が終わってから御朱印をいただく
御朱印集めの由来や歴史については諸説あり、「これが正しい」というものはありません。
ここでは、諸説あるうちの一部をまとめて解説していきますね。
御朱印とは、神社仏閣など宗教施設を参拝した証としていただく印のこと。
署名とその寺社を表す印のどちらか片方、あるいは両方を御朱印帳に記載して証明とします。
御朱印も、お守りやお札と同様に、一般商品ではなく頒布品と呼ばれ、初穂(はつほ)料を納めてわけていただくものです。
手書きで寺社名や日付を入れてもらえる寺社が多く、「自分のためだけに書かれた印」であることも大きな特徴です。
毛筆で書かれた署名の文字は味わいがあり、自然とありがたみが感じられ、大切にしたくなってきます。
寺社によっては、御朱印自体に複数のデザインがあり、どの御朱印をいただくか選べる場合もあります。
また、年中行事や特別な祭りなどがある際、特別に授与される御朱印も。さまざまなバリエーションがあるので、御朱印をいただくようになるとその魅力にハマるという方が多いのもうなずけますよね。
御朱印をいただく際には、多くの場合初穂料として300円~500円程度を納めます。
一つ一つ書いていただく手間がかかっていますので、初穂料が明示されていなくても、500円程度はお礼としてお納めするのが礼儀です。
御朱印の由来は諸説ありますが、ここでは「六十六部の納経帳」説を紹介します。
「六十六部」とは、室町時代から見られる巡礼者で、彼らは法華経を66部書き写し、1部ずつを66カ所の定められた霊場に納めて歩いていました。
その際各霊場からもらっていた「納経しましたよ」という証明の印と、証明の印を書いてもらっていた納経帳が、それぞれ御朱印と御朱印帳の始まりだそうです。
法華経を66回書き写すことは非常に労力がかかります。時代とともに納経は義務ではなくなっていきました。
神社仏閣を参拝した証として、集印帳に御朱印をいただくという形へと変化し、「御朱印」「御朱印帳」と呼ばれる形式が整ってきたのは、昭和の初め頃なのだとか。
現在の形式が昭和生まれなのは、少々意外に感じるかもしれませんね。

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御朱印集めには、どんな魅力とご利益があるの?

神社仏閣によって御朱印は異なる
御朱印の魅力とはなんでしょうか? 大きな魅力を3つご紹介します。
・御朱印と御朱印帳そのもののデザイン性が高くコレクション性がある
・寺社仏閣にお参りすることに、楽しさとありがたみを一層感じられる
・御朱印帳を集めることで、外に出歩くようになるため健康にも良い
御朱印の魅力は、なんと言っても「集める」ことが楽しいことでしょう。
デザイン性の高い個性的な御朱印や御朱印帳の収集は、日本におけるスタンプラリーの起源とも言われています。
ただし、スタンプラリーと決定的に違う点は、「神社仏閣などのへの参拝」という宗教的な行為が伴っている点です。
自分が心惹かれた御朱印をもらいにいくこと自体は素晴らしいこと。
その御朱印を授与している寺社とのご縁ができたのだと考え、感謝の念を忘れずにいましょう。
また外出回数が多くなり健康的なメリットがある点も、一つの魅力です。御朱印を集めるために旅行にも出かける、というように、アクティブな趣味として続けている人も多くいます。
次に、御朱印の御利益についてですが、結論から言うと、御朱印には個別の御利益はありません。
ただ、一部の考え方として、お参りした寺社のご祭神やご本尊の分身という説もあります。
お参りした寺社とのご縁を示すものとして与えられるのですから、特定の御利益がなくても大切にしたいものです。

御朱印〔1〕ご朱印集めとは?歴史や正しい作法を解説

御朱印をいただくときの正しい作法

御朱印を授けていただくのを拝すのが、一つの醍醐味

事前準備が整ったら、いよいよ御朱印受付所で御朱印をいただきましょう。
御朱印をいただくときの作法について箇条書きでまとめましたので順番に確認してください。

1.最優先はご参拝! ご参拝が終わってから御朱印をいただきに行くこと
2.御朱印帳を渡す際は、御朱印をいただくページを開いて渡す
3.御朱印が複数ある場合は、どの御朱印にするか伝える
4.一度に複数の御朱印をいただくこともできるが、行列ができている場合は1種類にする
5.御朱印帳以外のノートなどを差し出す行為はNG
6.万が一、御朱印帳を忘れた場合はその旨を伝える
→「朱印紙」をいただける。もともと書き置きで用意している寺社仏閣もある。
7.寺社の都合でいただけなかった場合は、これもご縁と考えて出直す

御朱印は、その宗教施設に参拝したという証です。
「ご参拝した後に御朱印をもらいに行く」という行為が、最も重要なマナーと考えてください。
周囲の人たちの迷惑にならないよう譲り合いの精神で、行動しましょう。
また、事前に調べていても、当日行ってみると御朱印がもらえなかった、というアクシデントもあり得ます。
そのときは、これもご縁と割り切って出直しましょう。
たまに「どうしても今日もらいたい」と強引に言う人もいますが、これはとても迷惑なこと。
御朱印受付所でこのような無理を言わないようにしましょう。

御朱印集めとは?歴史と正しい作法のまとめ

御朱印はそもそも宗教的な意味のある印として生まれ、今日でも宗教施設へ参拝した証として残り続けています。
御朱印を大切に扱う気持ちを忘れず、マナーをひと通り確認しておけば、難解な作法はありません。
旅を楽しむ目的の一つとして、御朱印集めを楽しんでみてはいかがでしょうか。

引用元:ハルメクWEB
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191122-00000003-halmek-life

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