■ 熊本の総鎮守として名をはせる「藤崎八旛宮」
応神天皇を主祭神とし、住吉大神・神功皇后を相殿に祀る「藤崎八旛宮」。
承平5(935)年に朱雀天皇が承平の乱平定を祈願され、京都の石清水八幡大神を国家鎮護の神として、熊本の地に迎えまつったことが始まりといわれている。
新年の参道には出店が並び、多くの参拝者で賑わう。国道3号線沿いに建つ大きな鳥居やそこから続く参道も印象的。
秋には一千年以上の歴史をもつ「藤崎八旛宮例大祭」として、勇壮な随兵行列や馬追いなども行われる。
[藤崎八旛宮]熊本市中央区井川淵町3-1 / 096-343-1543 / 9:00~17:00 / 休みなし
■ 加藤清正公を祀る肥後の総鎮守「加藤神社」
熊本城城内に鎮座する肥後の総鎮守「加藤神社」。
1871(明治4)年の神仏分離令により、本妙寺浄池廟より移された。
この神社に主祭神として祀られているのは、豊臣秀吉「七本槍」の一人で、熊本城の築城や、熊本を中心に土木・治水工事をし、発展の礎を築いた加藤清正公。
清正公の功績から、土木建築や勝運にご利益があるといわれる。
毎年7月の第4日曜日に開催される清正公祭りは、約1.5kmに連なる神幸行列などが行われ、多くの人で賑わう。
[加藤神社]熊本市中央区本丸2-1 / 096-352-7316 / 終日開放 / 休みなし
■ 熊本市最古の社「健軍神社」
1900年ほど前に創建された、熊本市で最も古い神社で阿蘇四社の一つで、『肥前風土記』に登場する「健緒組」の命を主祭神としてお祭りしている「健軍神社」。1877(明治10年)に西南戦争に向かう熊本軍の挙兵の場所でもあった。
大鳥居から約1200m続く長い参道は「八丁馬場」と呼ばれ、軍馬の調練に使われていたほか、熊本藩初代藩主・加藤清正の頃に植えたとされる杉並木の一部が残っている。
また、境内には国歌にも詠われている「さざれ石」がある。
[健軍神社]熊本市東区健軍本町13-1 / 096-368-2633
終日開放 御守授与 7:00~ 17:30ごろ ※お正月期間は7:00~終わりはその日の状況により異なる / 休みなし
■ お参りの後は風光明媚な庭園を散策「出水神社・水前寺成趣園」
出水神社は細川幽斎公・忠興公や肥後細川家歴代藩主とガラシャを祀り、1878(明治11)年に創建された「出水神社・水前寺成趣園」。
東海道五十三次を模したともいわれている7万3000平方メートルにもおよぶ、桃山式の回遊式庭園「水前寺成趣園」を境内地とし、趣ある風情を有している。
水前寺成趣園は肥後細川家の初代熊本藩主細川忠利公から三代にわたって造営された庭園。
1929(昭和4)年に国の名勝・史跡に指定されている。敷地内にある能楽殿では、毎年春秋の大祭に神事能、8月には薪能が奉納される。
[出水神社・水前寺成趣園]熊本市中央区水前寺公園8-1 / 096-383-0074 / 11月~2月 8:30~17:00 / 休みなし
■ 天草復興に力を注いだ3つの魂「鈴木神社」
天草島原の乱で荒廃しきった天草を物心両面から復興し、穏やかな今の天草の基礎を築いた3名の功労者を祀る「鈴木神社」。
代官の鈴木重成公、重辰(しげとき)公、それに仏教思想家の鈴木正三(しょうさん)公である。
境内にある、重成公の遺髪塚や、天草市指定文化財鈴木明神伝碑も見逃せない。小高い丘に鎮座する清々しい神社だ。
[鈴木神社]熊本県天草市本町本671 / 0969-23-3249 / 6:00~18:00 ※1月1日参拝終日可能 / 休みなし
■ 交通安全や車祈願で有名「有明成田山 大勝寺」
1972年に、千葉県にある大本山成田山新勝寺の直系の寺院として開創された「有明成田山 大勝寺」。
西日本最大級の遊園地グリーンランドに隣接し、白一色の建物が目を引く。開運厄除や諸祈願成就など、ご利益はいろいろあるが、交通安全に特にご利益があるとされ「交通安全祈願は成田山大勝寺」として親しまれ、多くの人々が訪れている。
[有明成田山 大勝寺]熊本県荒尾市下井手1595 / 0968-66-0001 / 8:00~17:00 ※1月1日0:00~5:00、8:00~17:00 / 休みなし
■ 熊本県や九州で活躍した菊池一族の功績がわかる「菊池神社」
ご祭神は菊池武時公、武重公、武光公で、武政以下26柱を祀る「菊池神社」。
明治天皇より1868(慶応4)年「菊池氏は、曩祖(祖先)武時以来、累代皇室に勤労し其誠忠分の模範」と誉めたたえられ、1870(明治3)年菊池城址上に社殿を造営。同年4月に鎮座し、後に別格官幣社となった。
境内には菊池神社歴史館があり、一族ゆかりの宝物、歴史的な文化財を収納している。
[菊池神社]熊本県菊池市隈府1257 / 0968-25-2549 / 歴史館 9:00~17:00 ※年末年始も通常通り / 休みなし
■ 760年以上も前から伝わる「風流」楽「野原八幡宮」
平安時代初期に今の土地に遷宮されたと伝えられる。
かつて荒尾郷と呼ばれた地域の総氏神(一の宮)であり、地元では「のばらさん」の愛称で親しまれている「野原八幡宮」。
県の重要無形民俗文化財にも指定される「風流」楽は、760年以上前から口伝などにより残されてきたもの。
和紙でできた獅子頭をかぶった、子供2人により大祭で奉納されている。また大祭にあわせて、1カ月早く七五三を祝う風習があるのも特徴のひとつだ。
[野原八幡宮]熊本県荒尾市野原1529 / 0968-82-8400 / 社務所 9:00~16:00
■ 参拝者でにぎわう火渡りや湯立の荒行「木原不動尊」
千葉の成田不動尊、東京の目黒不動尊とともに日本三大不動尊の一つとされる「木原不動尊」。
天台宗開祖の伝教大師(最澄)によって開基された。2月28日に行われる大祭では、本堂前において「火渡り」「湯立の荒行」が行われる。
[木原不動尊]熊本市南区富合町木原2040 / 096-357-4515 / 7:00~17:00 ※1月1日0:00~18:00 祈願受付は1月1日0:00~2:30、6:00~17:00、1月2日・3日7:00~17:00 / 休みなし
■ 虚空蔵菩薩の伝説が残る神社「四山神社」
かつて、虚空蔵菩薩が降臨された跡と伝えられ、肥後藩主の加藤清正によって1600年代の初頭に再建された「四山神社」。
地元の人たちからは「こくんぞさん」と呼ばれ、親しまれている。
境内には、虚空蔵菩薩が舞い降りたといわれる四山古墳があり、出土された金環、勾玉、壺などの土器類をはじめ副葬品は社務所に保管されている。
年2回行われる大祭では、参拝者は神社からお賽銭を借り、翌年に倍にして返すという珍しい風習が残されている。
[四山神社]熊本県荒尾市大島 / 0968-62-1390 / 社務所 9:00~16:00
■ 諏訪大明神のご加護で元寇に勝つ「本渡諏訪神社」
1283年に創建された「本渡諏訪神社」。
1274年と1281年の元寇の際に、本渡城主であった天草大夫大蔵太子が水軍を率いて出陣。諏訪大明神の御加護により風神が守ってくれたという恩恵に感謝し、長野にある諏訪神社の御本社より御分霊を奉じたのが始まりとされている。
敷地内には、商売の神様である恵比須様を祀った「恵比須神社」や、鶴や亀などの彫刻がある。
年明け早々、境内の特設舞台では天草太鼓や青少年の少年空手披露など様々なイベントも行われる。
[本渡諏訪神社]熊本県天草市諏訪町8-3 / 0969-22-3480 / 社務所 8:00~17:00 ※12月31日8:00~17:00、1月1日0:00~3:00、7:00~19:00 ※参拝は終日可能
引用元:ウォーカープラス
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191229-00215454-tkwalk-life