天井画の雲龍図のデザインを採用するなど工夫を凝らした御岩山の御朱印帳

■深き歴史「目を向けて」 御朱印のブームが続く。

多数の神社や寺院があり、特色ある御朱印や御朱印帳が数多く存在する。今企画「いばらき御朱印めぐり」は、記者注目の御朱印や御朱印帳を紹介する。

初回はパワースポットとしても全国的に名高い、日立市入四間町の「御岩神社」(大塚真史宮司)を訪ねた。

御岩山の麓にある御岩神社。188の神様と仏様を混合して祭る神社だ。創建時は不明というが、「常陸国風土記」に〈浄(きよ)らかな山かびれの高峰(御岩山の古称)に天(あま)つ神(かみ)鎮(しず)まる〉と記され、古くから信仰の聖地であったことが分かる。

初夏は新緑が映え、梅雨時季にはコケが繁る。参道を歩くと、目に映る自然に心地よさを感じる。

同神社は、3年前からオリジナル御朱印帳を製作。デザインは宮司や巫女(みこ)がアイデアを出し合い仕上げたという。

現在は4種類の御朱印帳がある。(1)かんざしにシャクナゲをあしらった「巫女ピンク」(2)富貴の象徴で、吉祥の文様「七宝」(3)森羅万象をイメージした「日天月天」(4)同神社にある「斉神社回向殿(さいじんじゃえこうでん)」天井画の雲龍図をモチーフとした「龍」の4種類。人気が高いのは「龍」。

広報担当の下条美樹さん(25)は「龍神様は水の神様。雨が降るごとく、神仏の教えが広まりますようにと願いが込められている」と説明してくれた。

回向殿の雲龍図は、2006年に開かれた現代アートの祭典「茨城県北芸術祭」で、アーティストの岡村美紀さんが手掛けたものだ。

社務所から歩くこと約15分。途中、清らかな水のせせらぎを感じながら斉神社回向殿へ向かった。

この神社は、神仏混合神社。室町初期に建造された、市指定文化財の阿弥陀如来がひっそりと祭られている。

また江戸時代、水戸藩主が祈願所として訪れ水戸藩にも縁が深いという。

神前幕には水戸藩の「葵」の紋が描かれる。下条さんは「御朱印や御朱印帳をきっかけに、神社の歴史にも目を向けてもらえるとうれしい」とほほ笑んだ。(第1土曜日掲載)

■メモ アクセス:常磐道日立中央ICから車で約10分
住所:日立市入四間町752 電話:0294(21)8445
受付時間:午前9時~午後4時 御朱印:「御岩神社御朱印」や回向祭限定「阿弥陀如来御朱印」「かびれ神宮御朱印」、5月1日限定「薩都神社中宮御朱印」、土日限定の見開き御朱印がある。
各300円。 ※当面の間、新型コロナウイルスの影響で、御朱印帳の預かりを見合わせている。
書き置きまたは新しい御朱印帳で対応している。

 

引用元:茨城新聞クロスアイ
https://news.yahoo.co.jp/articles/20b639e0070d0c8e5524b79ad97e37571d020f19