新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない中、江戸時代から伝わる「あるモノ」に注目が集まっている。
当時と変わらない人々の思いにより、さまざまな形となって、今によみがえった。
鳥のようなくちばしに、魚のようなうろこ模様。
これはいったい?
妖怪まんがで知られる水木しげる氏の記念館に、その答えがあった。
それは、妖怪「アマビエ」。
水木しげる記念館・庄司行男館長「疫病がはやったときには、『わたしの絵を描いて、それをみんなに見せれば収まる』と」
江戸時代から伝わり、疫病退散の御利益があるとされる「アマビエ」。
新型コロナウイルスの感染が広がる今、多くの人が、このアマビエの絵や工芸品を作り、終息を願っている。
厚生労働省も、SNS上で、感染の拡大防止を呼びかけるキャラクターに起用した。
髪の毛やうろこまで忠実に再現されたあめ。
東京・台東区にある、金太郎あめの老舗「金太郎飴本店」では、職人が手作業であめの塊を組み合わせ、直径わずか2cmの金太郎あめを作り上げている。
発売から2週間足らずで、およそ25万個が飛ぶように売れ、配送が間に合わないほどの人気商品となった。
アマビエ飴の購入者「験担ぎではないが、そういうグッズがあったらと思って、『アマビエ + 東京』で検索したら、ここがヒットした」、「お世話になった方に配ろうと。みんな不安で心配だと思うので、これを食べて元気になってもらえれば」
また、店は神社でおはらいを受けた「アマビエ飴」を、同じ台東区内にある、新型コロナウイルスのクラスターが起きた永寿総合病院に寄贈した。
金太郎飴本店・渡辺彰男社長「コロナの感染対応で頑張っている病院ということで寄付した」
おはらいをした三島神社では。
三島神社・河野正枝宮司「新型コロナウイルスで、皆さま大変つらいことが多いと聞いている。疫病退散の祝詞と、皆さんがお幸せになる祝詞を奏上した」
神社といにしえの妖怪が手を組んで挑む、新型コロナウイルス。
誰もが早期終息を願っている。
引用元:フジテレビ系(FNN)
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20200426-00136627-fnn-soci