「だいすきな木をきらないで」小4男児の手紙から 神戸で接ぎ木の桜が開花  神戸護国神社

見込みより1年早く花を付けた桜を見つめる男児=神戸市灘区曽和町2

神戸市内で桜の開花が発表された26日、阪急六甲駅(同市灘区)の北側にある桜並木でも、小さな桜の木が一輪の花を咲かせた。

2017年、一部伐採を知った近くの「小4男子」が「木を切らないで」と訴える手紙を張ったことを機に、植樹された木だ。門出の春を迎えた男子児童(12)は「桜が元気に戻ってきてくれてうれしい」と喜ぶ。

神戸護国神社(同区篠原北町4)から東に延びる桜並木は、数本に倒木の危険があり、同市東部建設事務所が17年夏に撤去を決定。

それを知った男児が手紙を貼り付けた。同事務所が、伐採の理由と気持ちに感謝する返信を張り出したところ、「また新しい木を植えて」と手紙が返ってきた。

このやりとりを知った東京都立農業高校の教員が、伐採した枝を別の若い桜に接ぎ木する方法を提案。

同高が神戸から送られてきた枝を育て、19年2月、元の場所に苗木が植えられた。

地域の住民も、枝が垂れ下がらないようロープで固定するなど世話を手伝い、成長を見守ってきた。暑い夏の日は毎朝6時半ごろに水やりをしていたという男児は、丹精込めた桜の開花に「無事に咲いて良かった。

もっと大きく育ってほしい」と話す。

当初から男児とやりとりし、再生に尽力してきた同市つなぐ課の志方功一さん(42)は「色んな人のつながりで育った桜。

地域で大切にしてほしい」と願った。

 

引用元:神戸新聞NEXT
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200327-00000003-kobenext-l28

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