鐘馗(左)が疫神を退治する場面を演じる石見神楽保存会久城社中のメンバー
新型コロナウイルス感染の早期終息を願い、島根県益田市の石見神楽保存会久城社中が22日夜、疫病を退治する演目「鐘馗(しょうき)」を同市久城町の櫛代賀姫(くしろかひめ)神社で奉納した。
濃厚接触を避けるため無観客で催し、動画投稿サイト「ユーチューブ」でライブ配信した。
鐘馗は、中国の唐の時代の玄宗皇帝が病で伏せている時、夢の中で「鐘馗」と名乗る神が疫神を撃ち払い、病が治ったという物語。
同社中の十八番という。この日は6人が舞い手と奏者を務め、約45分間熱演。鐘馗が登場する場面や疫神と戦う場面ではドライアイスや花火で華やかに演出した。
カメラ2台で撮影し、約2千人が視聴した。
新型コロナウイルスの感染が拡大する中、市内で映像制作会社を営む大武英樹さん(44)が「ウイルスの沈静を祈る演目を世界に届けたい」と発案。
ライブ配信するため、地元のケーブルテレビや音響・照明会社などの協力を得た。
同社中の神田惟佑(ゆいすけ)座長(38)は「早期終息の祈りを込めた。多くの人の活力になればうれしい」と声を弾ませた。
引用元:中国新聞デジタル
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200323-00010003-chugoku-soci