多宝殿。
後醍醐天皇の尊像を祀る多宝殿に、降り注ぐように咲き乱れるシダレザクラはひと際美しい/天龍寺
嵐山は、四季ごとに、嵐山や桂川を彩る自然が表情を変える風光明媚なエリア。美しい庭園を有する天龍寺など寺社が集まるほか、渡月橋付近なども桜におおわれ、歩くだけでも楽しい。<※情報は関西ウォーカー(2020年6号)より>
■ 世界遺産を圧巻の桜が包み込む「天龍寺」
夢窓疎石(国師)が時の将軍・足利尊氏に寺院建立を進言し、1339(暦応2)年に建立。日本初の史跡特別名勝に指定された曹源池庭園は、春になるとヤマザクラが咲き、大方丈から眺めるその全景の美しさは、時を忘れてしまうほど。特別公開される法堂の雲龍図などの見どころと共に散策を。
建物をおおい尽くすかのような春景色は圧巻!
■桜DATA/期間:見ごろ3月中旬~4月上旬 本数:約200本
■天龍寺<住所:京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68 電話:075-881-1235 時間:8:30~17:00 ※3月21日(土)~10月20日(火)は8:30~17:30 休み:なし 料金:庭園500円(諸堂参拝+300円)、法堂500円(別途要) アクセス:嵐電嵐山駅よりすぐ>
■ 日本で最も古い人工林泉を彩る華やかな桜「旧嵯峨御所 大本山 大覚寺」
平安時代から現存する日本最古の人工林泉として有名な大沢池を囲むように、ソメイヨシノやヤマザクラなどが咲く。池の水面に映し出される逆さ桜は、まさに絵画のよう。3月19日(木)~5月11日(月)には「大覚寺の文芸」も開催される。
約1kmの周囲に桜が咲き乱れ、夕暮れ時には水面が輝き、さらに幻想的な姿に。
■桜DATA/期間:見ごろ3月下旬~4月上旬 本数:約500本
■旧嵯峨御所 大本山 大覚寺<住所:京都市右京区嵯峨大沢町4 電話:075-871-0071 時間:9:00~17:00 休み:なし 料金:お堂エリア(500円)、大沢池エリア(300円) アクセス:JR嵯峨嵐山駅より徒歩20分>
■ 参道の桜並木を通り本堂のシダレザクラへ「二尊院」
小倉山山麓にある天台宗の古刹。馬が駆け抜けられるほど広い「紅葉の馬場」と呼ばれる参道に桜並木が続き、ピンクに染まる景観がひと際美しい。特に遅咲きで希少な「二尊院普賢象」も本堂近くに植えられ、その花びらの多さは必見。
■桜DATA/期間:見ごろ3月下旬~4月上旬 本数:約50本
■二尊院<住所:京都市右京区嵯峨二尊院門前長神町27 電話:075-861-0687 時間:9:00~16:30(最終受付) 休み:なし 料金:500円 アクセス:嵐電嵐山駅より徒歩15分>
■ 嵐山の象徴的な景観を桜と楽しめる名所「渡月橋」
悠然と流れる桂川にかけられた全長155mの木造橋で、嵐山の風景を象徴する存在。月が橋の上を渡るかのように動いていく様を見て、亀山天皇が渡月橋と命名したと伝えられている。川沿いの桜越しに見る橋は京風情にあふれる。
■桜DATA/期間:見ごろ3月下旬~4月上旬 本数:約1500本
■渡月橋<住所:京都市右京区嵯峨中ノ島町 電話:なし 時間:自由 休み:なし 料金:無料 アクセス:嵐電嵐山駅より徒歩2分>
■ 川沿いをピンクに彩る嵐山屈指のお花見名所「嵐山公園 中之島地区」
桂川の中州に位置し、渡月橋など嵐山を代表する景観が楽しめる。約300本の桜並木があり、なかでも渡月橋近くのシダレザクラの巨木が見もの。園内のいたる所で満開の桜を見ることができるので、川沿いに腰かけて花見を楽しんで。
■桜DATA/期間:見ごろ3月下旬~4月上旬 本数:約300本
■嵐山公園 中之島地区<住所:京都市右京区嵯峨中ノ島町 電話:075-861-0012(嵐山保勝会) 時間:自由 休み:なし 料金:無料 アクセス:嵐電嵐山駅より徒歩5分>
■ 伽藍と桜の見事な共演「清凉寺」
独特の装飾を持つ国宝・釈迦如来立像を本尊とし、「釈迦堂さん」の愛称で親しまれる古刹。仁王門や多宝塔、本堂など歴史を刻んだ建物が桜と調和し、人々を魅了する。4月5日(日)・11日(土)・12日(日)には無言劇「嵯峨大念仏狂言」も上演される。
■桜DATA/期間:見ごろ4月上旬 本数:約20本
■清凉寺<住所:京都市右京区嵯峨釈迦堂藤ノ木町46 電話:075-861-0343 時間:9:00~16:00 ※4・5・10・11月は9:00~17:00 休み:なし ※霊宝館4・5・10・11月のみ開館 料金:無料(本堂拝観400円)、霊宝館(400円)、共通拝観は700円 アクセス:JR嵯峨嵐山駅より徒歩10分>
引用元:ウォーカープラス
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200308-00225951-tkwalk-life