「赤鬼」の御城印も大好評 光秀ゆかりの地ガイド増刷 大河「麒麟がくる」ブーム

好調な売れ行きを見せているガイドブックと御城印

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」にちなみ、明智光秀ゆかりの地の兵庫県丹波市の市観光協会が昨年発行した「丹波市でめぐる明智光秀と赤井(荻野)直正ゆかりの地ガイドブック」(税込み1100円)と、同市の黒井城跡の「御城印」(同300円)が、好調な売れ行きを見せている。

ガイドブックは当初の1000冊がすぐに売れたため、1000冊を増刷。御城印は、昨年12月下旬の発売ながら、すでに2000枚以上が売れている。

天正年間、織田信長の命を受けた光秀が、「丹波攻め」を繰り広げた。

同3年、丹波国に覇を唱えていた「丹波の赤鬼」の異名を持つ黒井城の赤井悪右衛門直正との戦いでは、直正が光秀軍を挟み撃ちにする戦法「赤井の呼び込み戦法」を展開し、光秀は敗走。

この作戦は、同県丹波篠山市の八上城主・波多野秀治が赤井方に寝返ったことに起因するともいわれ、直正と秀治との間にかねてからの密約があった可能性もあるという。

光秀は同6年、再び黒井城を攻め、直正を病で失っていた赤井方は敗れ、黒井城は落城した。

ガイドブックは、B5判オールカラー。

ゆかりの寺社や城跡などを約50カ所掲載しているほか、光秀、直正のほか、光秀の重臣・斎藤利三、利三の娘で後の三代将軍家光の乳母・春日局ら関連人物の紹介もしている。

御城印は、「続日本百名城 黒井城跡」の文字と、同城跡の石垣などが描かれ、訪れた日を記入する欄がある。

同観光協会は、昨年12月に横浜市で行われた「お城EXPO」に初めて出展。「御城印」もこれに合わせて製作した。

予想を超える反響があり、持参していた御城印500枚は完売した。

また、昨年12月発行の歴史ムック本の表紙裏側にカラー広告を出したことで、全国から注文が入り始めたという。

同市の喜久屋書店柏原店では、明智光秀や大河ドラマ関連のコーナーを設け、ガイドブックと御城印も取り扱いを始めた。

ガイドブックは、2週間あまりで20数冊が売れ、1月の販売数の5位に入った。

同店は「大河ドラマのガイド本や、御城印と一緒に買っていく方も多い」と話す。

同協会は「光秀やお城への関心の高さを実感している。

これをきっかけに直正のことも知ってもらい、黒井城や丹波市への観光客が1人でも増えれば」と期待している。

 

引用元:丹波新聞
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200219-00010000-tanba-l28

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